5月29日(日)に、愛知県にある大同大学で、Rikejoコミュ!が開催されました。
Rikejo コミュの様子は、こちらのレポートをご覧ください。
http://www.rikejo.jp/blog/rikejoinfo/?p=1140
ここでは、Rikejoコミュで、参加された先輩リケジョの方々から紹介されたお勧めリケジョ本をご紹介します!
Aさんのお勧め本は、
「ちょっとわかればこんなに役に立つ 中学・高校数学のほんとうの使い道 」
(じっぴコンパクト新書 76) [新書] 京極 一樹 (著) 実業之日本社
です。
数学って、小学校までの算数ができれば生きてはいけるとは思ってしまい、高校でならう微分積分などを学ばなくてもいいかな?と思ったことありませんか?この本は、そう思ったときに手にとってもらいたい本だそうです。この本を読むと、生活のおもしろいところで数学を使っている!使えるということがわかるそうです。例えば、月の上でゴルフをしたらどのくらい飛距離が伸びるかとか。
大学で習う式も載っていますが、そこはよみ飛ばして、数学のおもしろさを感じてもらえればいいとのことです。
そして、もう一冊は
工場見学 京阪神 (昭文社ムック)
です。
Aさんは、工場が好き!だそうで、ものづくりが好きというところは工場好きに通じているそうです。この本には、関西の工場見学ができて体験ができるものがまとめてあります(他の地域のものもあります)。ものづくりが好きな人は、実際に行ってみて、色んなところで色んなものを作っているところをみてもらいたいそうです。
Nさんの紹介は、
わかりやすく〈伝える〉技術 講談社現代新書
池上 彰(著)
です。
以前、Nさんがニュースを見た時に「フリップをみて」といわれて何かわからなくて、結局フリップというのが図をかいたボードであることが分かって、ただの図をなんでフリップというんだろうと思ったことがあったそうです。
普段、気づかないところで、特に理系の人は、フリップのように専門用語を使ってしまい人に伝わらないということがありがちだが、この本では、そういうところを気にしたら、人にわかりやすく伝えられるということが書いてあるそうです。理系の知識に関わらず、人にわかりやすく伝えることを常に考えることが大事なので、お勧めだそうです。恋愛相談とかするときにも使えるかも!?
Hさんのお勧めは、
「誰でもできるけれど、ごくわずかな人しか実行していない成功の法則」
ジム・ドノヴァン (著) ディスカヴァー・トゥエンティワン
です。
この本を通じて、とにかく実行せよといいたいそうです。
参考書などを買っても、みなさん、買っただけで終わってしまって、やりきれないことが多いかとは思いますが、その時にどうやって実行するかということが、これに簡単に書いてあるそうです。これを読めばあなたも、明日からすぐ実行できる?!
Oさんのお勧めは、
「アインシュタインが考えたこと」
佐藤文隆著 岩波ジュニア新書
です。
Oさんが中学生の時に宿題として読んだ本です。難しい計算とかは書いてなくて、物理現象についてわかりやすく解説してあるそうです。これを読んで
どうやってものができている?
光って何?
どうやって車が動くのか?
というのに興味をもって、物事を解明してくれる物理が好きになり、結局、物理を目指すきっかけになった本だそうです。
Kさんの紹介は、
空想科学読本 3 [単行本]
柳田 理科雄 (著) メディアファクトリー
です。
アニメなどの様々な場面などを、科学的に紐解いたらどうなるかというのがまとめてある本です。
Kさん自身は、ハイジのブランコが現実的にあったらどうなるかというのがおもしろくて手をとったそうです。ちなみに、本当にあったとすると、時速79kmくらいになすそうです。
読書の苦手な自分でもおもしろくて読めた本なので、気分転換にお勧めだそうです。
大同大学の学生さんのOさんの紹介は、
「フランケンシュタイン (創元推理文庫)」
メアリ・シェリー (著), 森下 弓子 (翻訳) 東京創元社
です。
フランケンシュタインは怪物でなくて、それを作った天才科学者のことって知ってましたか。本の中で、その天才科学者が、細胞質などから色々集めてつぎはぎで人を作っている場面などもあるので、これを読んで生物とかに興味を持つきっかけとなったそうです。また、「恐怖と悲哀に満ちた~」と書いてあるように、怪物の心理なども詳しく描写されえおり、心理学にも興味を持つきっかけにもなったそうです。
大同大学の学生さんのKさんのお勧め本は、
「香水 ある人殺しの物語」
パトリック ジュースキント (著) 池内 紀 (翻訳) 文藝春秋
です。
日本でも上映された「パフューム」という映画の原作です。映画では、音楽もステキで、音楽で匂いを表現しています。その映画を観て、調香に興味を持つようになったそうです(Kさんは、かおいデザイン専攻の学生さんです)。内容的にはドロドロしたところがありますが、映画では音楽で表現されていた匂いが、原作の中ではすばらしい言葉で表現されており、すごく感動したそうです。香りデザイン専攻で、香りを勉強していると、匂いの表現は難しく、言葉で伝えづらいと感じているので、その部分をみてもらいたいそうです。
Yさんの紹介は、
理系のための研究生活ガイド 第2版 (ブルーバックス) 講談社
坪田 一男
です。
この本のお勧めの理由は二つあって、一つは、研究とは何かがわかるという点です。本の中では、大学の2年生までは、高速道路を運転する技術を学ぶようなものだが、研究というのはでこぼこ道を自分で切り拓いて進むものと書かれているそうです。ですから、今勉強が嫌いでも、研究は全然別物なので、研究はおもしろいということを知ってもらいたいそうです。
もう一つは、進路の決め方についてのポイントが載っていることです。本の中で、大学、研究室、テーマの決め方が載っています。特に、研究室の決め方については、高校生の皆さんが、大学を決める時にも応用できるそうです。本の中では、研究室選びには、テーマも重要であるが、その研究室の先輩方が楽しくしているかが重要だということが書いてあるそうで、Yさんはそれに従って研究室を選んで、充実した大学生活になったそうです。ですから、高校生の人も大学を選ぶ時には、大学の先輩の雰囲気もみて選ぶことだ大事ではないかということです。
OSさんのお勧めは、
「生命科学者になるための10か条」 (ひつじ科学ブックス)
柳田 充弘 (著) 羊土社
です。
10か条ということで、わかりやすくまとまっている本です。
研究というのは本来は泥臭くて、正直、Oさんいわく、大学の入試の学力は関係ないそうです。自分の力で考えること、それは問題を解くということではなくて、問いを考えるということで、色んな事象に対して疑問を持つことが大事で、そのクエスチョンがおもしろいことが大事だそうです。そこを突いてきたか?と人に思わせることに価値があるそうです。そして、この本は、どうやってそのクエスチョンに臨むかということが書いてあるそうです。
もう一冊、ご紹介いただきました。
OSさんが、理系に進む時に影響された本だそうです。
チンパンジーの森へ―ジェーン・グドール自伝 [単行本]
ジェーン グドール (著)
Jane Goodall (原著), 庄司 絵里子 (翻訳) です。
(残念ながら現在は絶版。画面は、同じ作者の「アフリカの森の日々―わたしの愛したチンパンジー」です)
チンパンジー研究者の第一人者であるジェーン グドールは、実は、大学で理系を学んだわけではないそうで、チンパンジーが好きで、その観察を続けていくことで、その記録が認められて論文になり結果として研究者といわれるようになったそうです。
つまり、理系にいったら科学者になるのでなくて、興味に対してまっすぐに進んでいたら、科学したり研究したりすることになるということであり、それを、OSさんに気づかしてくれた本だそうです。
名古屋の先輩リケジョの皆様、ステキな本をご紹介いただきまして、ありがとうございます!
ぜひ、皆さん手にとってみてください。
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Thomas (月曜日, 23 7月 2012 17:05)
I was looking for something similar, I am very grateful you have shared this subject